一月(睦月)

1月は新しい一年の始まりの月です。
1月ひと月を「正月」と呼ぶこともありますが、今では元旦から松の内くらいを指すようになっています。

別名としては、「端月」、「初春月」、「嘉月」、等、最初であること、おめでたいこと、を意味するものもありますが、 「睦月」、「むつび月」、「睦まし月」、「睦びの月」と、「睦」という字を使った別名が複数みられます。

年のはじめに、親類縁者や知人が互いに行き来し集まり、仲睦まじく過ごす月なので、「睦」という字をあてたと思われます。

私の子どもの頃のお正月といえば、遠方からの親戚が寄り集まって、大人数になり賑やかで、お年玉もお土産ももらえて、 ワクワク楽しみな特別な日でした。

久しぶりの再会を喜び、互いの近況を話し、大人数で食卓を囲む。
たまにしか会えない親戚でも、自然に仲良く過ごすひととき、そうする月が一年のはじめの1月睦月だったのでしょう。

小正月

1月1日を「大正月」というのに対し、1月15日は「小正月」といいます。

古代の日本では、月の満ち欠けを暦の基準とし、満月から次の満月までを、ひと月と考えました。
昔の人は満月をおめでたいものの象徴と考え、この日を月の初めとしたようです。

しかし、新月から新月をひと月とする新暦が公的な暦として採用された後は、1月1日が一年の初めとなり、 元日を「大正月」、十五日を「小正月」と呼ぶようになりました。

「大正月」の元日は、正月として定着していきますが、「小正月」も各地で様々な行事とともに残っています。

繭玉や餅花などをつくり、木の枝にさして飾ったり、道具の年越しとして農耕器具のミニチュアを作ったり、 田植えの真似事をしたり、多くは農耕に纏わる豊作祈願です。
粥占いや豆占いなど吉凶占いも、次年の実りを占うものです。
どんど焼き、左義長、など正月に使った縁起物を燃やす行事や、もぐら撃ち、鳥追い、キツネ狩り、などというものもあります。
これら本来は悪霊払いであったものが、今では無病息災や五穀豊穣を祈る行事となっています。

又、「小正月」は、お嫁さんが里帰りしたり、正月に忙しく働いた女性たちをねぎらう時でもあり、「女正月」とも言われています。

小正月の朝は、小豆粥をいただく豆粥をいただく風習があります。
小豆の赤には、魔除けや厄除けの意味合いがあり、1年間の邪気を祓うと考えられました。

ところで、なぜ普通の粥でなく、小豆粥なのか?
小豆にはビタミンB1、B2などが含まれ、野菜不足の冬場、栄養補給になったはず。
冬至のかぼちゃや柚子同様、昔の人の知恵には本当に頭が下がります。

七草粥

古来中国では7日を一つの節目としてきました。
1月元旦は鶏の日、2日は犬の日、3日は猪の日、4日は羊の日、5日は牛の日、6日は馬の日、そして7日が人の日としていました。

そして、唐の時代の中国には、この7日に七種菜羹という汁物を食べ、無病息災を願ったという風習がありました。

又、日本には古来より年のはじめに若菜を摘んで、自然の生命力を頂く若菜摘みという風習がありました。

唐から伝わった七種菜羹が、日本の若菜摘みと結びつき、室町時代以降、七草粥担ったといわれています。

七草粥に使われる春の七草は、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ。
消化、整腸、利尿、解熱作用があり、ビタミンも豊富で風邪予防にもなる青菜が入ったお粥は、 お正月のご馳走やお酒で疲れた胃腸に、最適な食事ですね。

無病息災を願った風習ですが、この時期、七草粥を食べるのは、まさに理にかなっています。
昔の人の生活の知恵が、日本の歳時記には随所に残っています。

おうちで楽しむお正月

お正月柄小風呂敷タペストリー

鏡餅、初日の出、お年玉、書初め、祝い箸。お正月にまつわるモノコトが描かれています。

改めて、お正月行事を見直してみたいものです。

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